忘れたくないから日記を書く

ジャニーズ初心者のブログ

ショウほど素敵な商売は無い

やばいヤクをキメてきた。前日深夜に取引が成立し、当日約束の場所で売人からブツを受け取った。それは地下へと続く階段を下った仄暗い場所にあった。催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。

 

この書き出し、2年前に初めてGACHIを見た時の記録からそのまんまコピペしている。前回は知らない人から譲ってもらったチケットだが、今回は申し込み時に友人と一緒に取ったチケット。前回は都内在住でなんとなくフラッと足を伸ばしたが、今回は大阪から新幹線に乗って遠征。状況は当時と全く違うけれど、興奮の度合いが似ている。初めてGACHIを見た時の胸がざわざわするあの感じ。とんでもないものに出会ってしまってわけもなく涙が溢れるあの感じ。一分一秒片時もなくずっとときめいて恋をしているあの感じ。私はきっと生涯コレのことが好き。そんな確信を久しぶりに味わった。そういえば最近は芸能界お薬問題が顕著で、この書き出しもブラックにもほどがあるジョークになってしまった。2年の間に私は大阪へ引っ越してふぉ〜ゆ〜はジャニーズJr.の称号が取れて先輩後輩の何人か事務所を去り新しいグループが生まれタッキーが引退してこの間までクリエにいたジャニーズJr.たちが横浜アリーナを埋めるようになりジャニーさんが亡くなった。2年という歳月はあまりにもあっという間なはずなのに、私の身の回りもそれ以外も180度ひっくり返したように様変わりした。ふぉ〜ゆ〜は変わらずそこにいた。*1

 

舞台「SHOW BOY」

 

はじめてその概要を読んだ時、誠に失礼ながら私はあまり期待していなかった。なんでも見所は「メンバー全員がそれぞれ新しい挑戦をする」とのことで、福ちゃんはタップダンス、辰巳くんはマジック、こっしーはピアノ、ザキさんは台詞のほとんどが中国語…って、うーん、それ上手いこと混ざり合うのかなぁ?とりあえず既存のファンだけ喜ばせとけ的なかんじ?ハイここからピアノのコーナーですドーン!って感じの発表会になるのでは?なーんて、大変失礼ながら勝手に心配していた。*2その浅はかな考えはシアタークリエにてフルスイングでぶん殴られ木っ端微塵になって日比谷の空に消えた。日比谷の空は青かったし、私のすべてが間違っていた。

 

GACHI以来のシアタークリエ。GACHIは私にとってとても大切な作品で、どうしても忘れたくないから、見逃したくないから、焼き付けたいから、アホみたいに地方公演に通った。クリエは一度しか行けなかったが、気がつけば地方公演はほぼほぼ全通していた。ふぉ〜ゆ〜のことが大好きになった。私はGACHIが好きなんだ。好きな作品はGACHIだ。大切な思い出は時に枷となり私を縛り付ける。この凝り固まった脳みそが時に嫌になる。視野を狭める。選択肢がなくなる。可能性を断つ。しかしそんな凝り固まった自分のことは、そこまで嫌いじゃなかったりもする。頑固でもいいじゃないかとどこかプライドのようなものもあった。私は自分の手で「GACHIを好きな自分」を守る。だから、GACHIほど好きになる作品に再び出会えるとは思っていなかった。

 

舞台「SHOW BOY」を私の言葉で表すなら、一夜限りの奇跡のストーリー。それぞれ立場の異なる人たちが力をわせてひとつの目的を成し遂げるオムニバス形式の群像劇。偶然が偶然を呼ぶ化学反応。この例えが正しいのか、あるいはどこかに失礼にあたるかもしれないが、三谷幸喜作品のようだな、と思った。他人だった4人がそれぞれのパートで目的を果たそうとするのだが、気がつけば少しずつ関わっている。ひとつのほころびが次の事件を呼び、複雑に絡み合いもつれ膨れ上がっていく。何かひとつ欠けたら成り立たない緻密なストーリー。

にも関わらず、見る側のストレスが全く無い。ひとりひとりのパートが本当に面白くて、その中で少しだけン?と首をひねるシーンを残しながら、後からどんどん回収していく。事象と事象が繋がった瞬間がとても痛快。気持ちのいい脚本演出。終盤楽屋に全員集合した時のとっ散らかった感じなんて、あのまくし立てるようなスピード感だと置いていかれそうなものなのに、丁寧に作られているから台詞一つ一つに込められた各々の思いやすれ違いを瞬時に理解できる。めちゃくちゃ分かりやすくてとっても可笑しくて爽快。私のようなボンヤリした阿呆でも一発で理解できるクレバーなつくり。それを映像ではなく舞台でやるのがまた凄い。練りに練られた脚本演出にウウンと唸ったし、演者側も大変だったんじゃないかな。時間を巻き戻す時の動きとか、同じ動きを別角度から見るときのタイミングの測り方とか、大道具小道具のセットと回収とか。製作サイドも演者サイドもとても高度なことをしているんだろうなって素人目にも伝わる。終演後しばらくはすっかり忘れていたが、「メンバー全員がそれぞれ新しい挑戦をする」という勝手に抱いていた不安要素も、全く違和感なく変に目立たずすべて必要な事象としてストーリーに溶け込んでいた。拝啓、ウォーリー木下様、勝手に余計な心配をしておりました。大変失礼いたしました。敬具。

 

There's No Business Like Show Business.

終盤に流れる神田沙也加さんとふぉ〜ゆ〜のナンバー。ミュージカルの終盤にあるあるの「これまでの要素全部乗せ!」みたいな曲。私はこのタイプの曲がすごい好き。ふぉ〜ゆ〜 feat. 神田沙也加という構図が純粋に格好良い。ここが毎回ポロポロ泣けて仕方がない。多幸感溢れるメロディーなのにほんのり感じる哀愁。

SHOW BOYという作品が素晴らしすぎて、アレ?コレ世界で大人気のあの作品が日本初上陸!みたいな感じだっけ?ってフワフワしちゃうんだけど、この曲の「30代のアイドルまだまだこれから」みたいな歌詞聞いて「そう!これは!ふぉ〜ゆ〜のための!完全オリジナル作品!!!!」と改めて気付いて涙が溢れる。ふぉ〜ゆ〜のことを一旦置いておいても最っっっっっっ高の舞台だったのに、それがふぉ〜ゆ〜のために作られた作品でふぉ〜ゆ〜なしでは成り立たないことがほんとうに嬉しい。これはふぉ〜ゆ〜だから出来た作品なんだ。ああなんて恵まれているんだろう。その「恵まれている」ことも本人たちの実力、人柄、姿勢が成すもので、結局は努力の結晶なんだよなぁ。この人たちは本当に素敵だなぁ。 

 

SHOW BOYには様々な仕掛けがある。各サブタイトルは演出家が影響を受けた映画のタイトルなこと、これまでふぉ〜ゆ〜が演じてきた演目がカメオ出演(?)していること。「熱いのがお好き」「俺たちに明日はない」あたりでこれってもしかして?とほんのり気づいたんだけど、内容と直結するほど詳しくはない。そんな己の無知を恥じるけど、その部分が分からないからと言って内容についていけないことは全くない。本当に面白いエンタメって、知らない人は手放しに楽しめて、知ってる人はギミックに気づいてウウンと唸るようなものなんじゃないかな。シーンとシーンが交差してカチッとひらめくあの感じとリンクするし、ウォーリー木下さんの脳内とふぉ〜ゆ〜が歩んできたこれまでをひとつひとつ大切に閉じ込めたような、めちゃくちゃ愛溢れたつくりだなぁと思って感激した。

 

マジシャンの見習い10年、ギャンブラーの借金返して10年、この10年ってキーワード何かあるのかな?って考えていたら、エンジェルの「このまま続けて何もなかったら、その方が勿体ないんじゃないかって…」という台詞がふと思い浮かんだ。10年前、まだふぉ〜ゆ〜すら結成していない22歳の彼らはそう思い迷ったこともあったのかなって。表舞台を諦めた裏方が諦めきれていないことを指摘されたような、ギャンブラーが「人生って変えられるの?」という問いにうまく答えられなかったような、マフィアがふと我にかえり大切な人を想って自問自答するような、クビを宣告された見習いマジシャンが諦めきれない想いを一瞬抱いた後に「…無理」と寂しく笑うような、そんな経験があったのかもしれない。あってもおかしくない。彼らは明るく笑い飛ばしているが、壮絶な経歴だと思う。SHOW BOYは本当によくできた演劇だから、例えばふぉ〜ゆ〜じゃない人が演じたってきっと面白いだろうけど、このシーンの厚みはきっとふぉ〜ゆ〜ならではだろうし、ふぉ〜ゆ〜を想って作られたシーンなんだろうなと伝わった。迷っても続けてくれたからSHOW BOYが生まれたし、私もこうしてふぉ〜ゆ〜を知ることが出来たんだなと思うと、続けてくれてありがとうというありきたりな言葉しか浮かばない。この作品に、ふぉ〜ゆ〜に出会えてよかったなぁ。

 

さて私はふぉ〜ゆ〜の中でも松崎祐介さんを応援しているので、松崎さんのお話がしたい。

今回松崎さんは中国人マフィア、台詞のほとんどが中国語という難役(役以前の難易度が高い)に挑戦した。はじめてその設定を聞いた時はドッヒャーと飛び上がったし、どう受け止めればいいのかサッパリ分からなかった。あとビジュアルがどう見てもラーメンマンですありがとうございます。しかし初日を迎えワイドショーに映る一瞬の映像を見ると、なんか、え?金髪ロングヘアー?。。。。。?(首をかしげる)…まぁ、見なかったことにしよう。(逃避)

そして当日。ちょちょちょちょちょちょっと待ってあのラーメンマンどこ行った。ショッキングピンクのチャイナ服に黒いチャイナ帽のあのラーメンマンは??なんか白いスーツにジェルでパキッとオールバックキメた鼻の高いイケメンがいるんですけど??????ねえ奥様、うちのラーメンマン知りませんか????

あと子持ち設定な!!!!!!!!(涙拭)

ツイッターで事前に知っていたから初見時ヒョオゥ!で済んだけど知らずに見ていたら吐いてたかもしれない。私はざきめろ*3なので…。(わらうところ) あの人に子供が産まれたらあんな風にデロデロになるのかな。私の中のざきめろが病むから勘弁して欲しい。大丈夫、落ち着いて、あの劇中に出てくるママは私よ。マフィアの妻はわたしマフィアの妻はわたしマフィアの妻はわたしマフィアの妻はわたしマフィアの妻はわたしマフィアの妻はわたしハイこれはテストに出ます。ああでもある日突然「ふぉ〜ゆ〜実は全員妻子持ちでした」って言われても「ホォーンなるほど承知」って一瞬で納得してしまう気がする。

今回、字幕が出るとはいえ台詞が分からないからか、表情の演技に注目することができた。驚いたのがその表情筋のやわらかさ。喜怒哀楽と、その中間、どっちつかずな不思議な表情までまさに百面相。ナイスコンビネーションってキャッキャする子供のような表情も、潜入捜査官から逃れようと戦う真剣な表情も、我が子とのテレビ電話でデロデロになる表情も、本当は人を喜ばせる仕事がしたかったんだと悔やむ表情も、ディーバとして輝く表情も、全部全部すっっっっごくよかった。どの表情も筋肉の動きとしてはこれまで見たことあるはずなのに、役が乗ると見え方がまるで違う。ああこの人は俳優として素晴らしい物を持っているんだ。無限の可能性を秘めているんだって、まだまだ伸びしろがあるんじゃないかなって、私は俳優:松崎祐介をもっと見たい、もっと知りたい摂取したい噛み砕きたい。

えっ?「今年33」*4で未だそんなに可能性を見せてくれるの?きみはああ見えてひょっとして入所間もないちびっこジュニアかな?ペラペラでサイズ感がちぐはぐな衣装を着て、右も左も分からないけどひたむきにニコニコしながらガムシャラに前を向く無所Jr.まつざきゆうすけくん(11)かな?何が起こるか分からないブラックボックス、びっくり箱、ひょっとして闇鍋?ありとあらゆる可能性を、ピッカピカの無限の未来を見せてくれた気がした。しかしそのダンスや所作は洗礼されて美しく、入所したてのちびっこジュニアのそれではない。無限の可能性と磨きに磨き上げられた技術の共存。実際のところ「可能性を見せてくれる」というのはあくまで今回気づいただけの話。松崎さんはずっとそれを見せてくれていたのだ。私もやっとそのレベルに追いつくことができた。果たして今まで一体なにを見てきたのか我ながら不思議なのだが、私は松崎祐介さんの「今」が面白くて仕方がなくて、「今の」松崎祐介さんを見るのに必死で、その先については大して考えたことがなかった。私はようやくファンとして「その先」を見つめ始めたのか。これからどんな世界を見せてくれるのかというワクワクをくれた松崎さんはスーパーアイドルだなと。ああ私はとんでもない人を好きになってしまったんだなぁと思った。

 

幕が降りたそのあと、裏方とマジシャンは表舞台に立ち続けるのだろうか。すれ違ったままのふたりの恋の行方は?紗幕が降りたあと振られたようにも見えたけどどうなんだろう。「きみの前ではなぜか緊張しない」って完全に恋に落ちる台詞だったからマジシャンはエンジェルとくっつくのかな?マジシャンは根っからの「そっち」な気がしたけれど、どうなるんだろう。

台詞にはなっていないが、マフィアは潜入捜査官に自首をする。捜査官は時間を確認して逮捕…と思いきや、裏方が少しだけでいいからと言わんばかりに制止して抱き合いショーの成功を喜ぶ。主演ダンサーの言った通り、少なくともこのショーが終わるまでは大切な仲間。あの4人の中でも一番人生が変わったのはマフィアなんじゃないかな。いつか厚生して今度こそ家族に胸を張って言えるような仕事をして欲しいな。

ギャンブラーは結局妹の結婚式に行けたのだろうか。チップはおそらく捜査官のもとへ戻るから、99万円スって1万円からやり直し?その後が一番心配なのはマフィアではなく案外ギャンブラーなのかもしれない。

浮いた人間ふたり、沈んだ人間ふたり。でも浮いたふたりはこれからもがき苦しみながら前進しなければならないし、沈んだふたりは言わずもがな。でもきっと辛くなったらあの一夜を思い出して腐らず生きていくんだろうな。そうとしか思えないほどとびきりハッピーな最後だったな。偶然出会った4人だから、もしかしたらあの4人がまた一堂に会することは今後永遠に無いかもしれないけれど、人は忘れたくない一夜があればそれだけで大丈夫。生きていける。人生はこんなにも美しいと思えればきっとそれでじゅうぶん。

 

今回ありがたいことにクリエと名古屋それぞれの千穐楽に立ち会うことが出来た。クリエ楽のチケットを取ってくれた友達はアウトデラックス登場時からずっとふぉ〜ゆ〜が気になっていた学生時代からの友達で今回が初ふぉ〜ゆ〜。名古屋楽のチケットを取ってくれた友達はGACHIに誘った舞浜時代からの友達。ふたりともふぉ〜ゆ〜をなかなか気に入ってくれているようで、やはり良いものを作って全力で楽しくやればちゃんと誰かに見つかるんだなぁとしみじみ感じた。

そんなご縁で有難いことに立ち会えたクリエ千穐楽のカーテンコール、福ちゃんが話してくれた内容が個人的に印象的だった。

SHOWBOYの歌詞に『全てを懸けてこの瞬間を生きよう』とあります。でも実際生きてるとそんなの難しい話じゃないですか。でもステージの上だと不思議とそれができる。みなさんが生きている上で「この瞬間に全てを賭ける」ことが難しいんだったら、僕らが代わりにやって、それをみなさんに見てもらって、元気になってもらう。そういう気持ちでやってきました。

印象的と言いつつ超〜〜〜〜〜〜絶ニュアンスなんだけど、だいたいこんな感じのことを言っていた。

私はかつてエンターテインメントに救われたことがある。色々あってボロボロになった頃、エンターテインメントを摂取することで生きる活力を得られた。ただただエンターテインメントに甘やかされゆるゆると元気を取り戻した頃、「私はあのエンタメの主人公みたいに本気で頑張れているのか?」と胸がつかえるようになった。なんとか廃人にならずに済んだが、でもどうしても全力で頑張れなくて、これまで全力で頑張った経験も無くて、すぐスタミナや集中力が切れて、それなりにこなしてるだけで…。アイドルを見て頑張ろうと思えることは本当のはずなのに、どうして私はこんなにダメなんだろう。こんなに全身全霊の人を見ていながらそれに倣えずただただお金を払って消費し満足している私は一体何なんだろう。こんなにダメなのはひょっとして私だけなのかな、みんなアイドル見て全力で頑張ってるのかなって、後ろめたい気持ちになることがあった。それが最前線で活躍する人間となんとなく何かを諦めて日々騙し騙し生きている人間の違いなのかなと半ば諦めてもいた。

でも、もしかしたらそんなに気負いすぎなくてもよかったのかもしれない。福ちゃんの言葉で楽になった。こんなつまらない私もそこに存在することが許される気がした。私はエンタメを楽しんでいいんだと思えた。ああでも、こんなに素敵な人たちなんだから、せめて「僕たちのファンはこんな人です」って胸を張って言ってもらえるような素敵な人間になりたいな。あの人たちほどは無理だけど、昨日よりもう少しだけ頑張ろうって素直に思えた。

 

GACHIを初めて見たとき、ふぉ〜ゆ〜のファンいいなーって思った。ファンとしてこんな素敵な舞台に出会えて羨ましいなーって。GACHIはふぉ〜ゆ〜からファンへの最高のありがとうじゃんって。終盤のゆきえさんエモエモタイム、感情移入しているからその気になってうるっときつつも、あ〜これはこれまで応援してきた人が感動する箇所なんだなってどこか冷静な自分もいた。あれから2年、いまわたしふぉ〜ゆ〜のファン!嬉しいなー!ファンとしてこんな素敵な舞台に出会えて心から楽しめて本当に嬉しい!いいだろー!わたしふぉ〜ゆ〜のファン!フハハハハ!

 

ねえ 誰が言ったんだ 始めるには遅すぎるって

30代のアイドル このまま消えていくって

人生は変わらないって

 

でもThere's No Business Like Show Business.

 

 

*1:テレビ出まくったりLINELIVE始まったり色々あったけどね!

*2:作り手を信頼しないのは本当に失礼なことだけど実際期待値を落として自衛せざるを得ない作品もあるよね〜

*3:松崎祐介♡本気愛

*4:劇中の台詞